鎮痛薬パラセタモール、大麻と同じ“カンナビノイド受容体”で効く仕組みを解明

鎮痛薬パラセタモール、大麻と同じ“カンナビノイド受容体”で効く仕組みを解明

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頭痛や発熱でよく使われる薬「パラセタモール(アセトアミノフェン)」が、実は大麻の有効成分と似たしくみで痛みをやわらげている可能性があることが、米国とオランダの研究者が率いる最新の研究でわかりました。パラセタモールは体の中で「AM404」という物質に変わり、脳にある“カンナビノイド受容体”と呼ばれる場所に作用して、痛みを抑えていると考えられています。

これまでパラセタモールの効果のしくみははっきりしていませんでしたが、今回の研究では、AM404が痛みの信号をブロックすることで効果を発揮することがわかりました。この受容体は、大麻の主成分THCが作用する場所として知られており、思わぬ共通点が見つかった形です。今後、より安全で効果的な痛み止めの開発につながると期待されています。

ソース元:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12132488/