米国で行われたこの研究は、がんと闘っている子どもたちや若者が、つらい症状を和らげるために医療用大麻を使っている実態を調べたものです。参加したのは、18歳未満の子どもたちの親や、18歳以上の若いがん患者たち。使っていた理由の多くは、「吐き気」「食欲が出ない」「痛み」「不安や気分の落ち込み」「眠れない」といった症状を少しでも楽にするためでした。そして実際に多くの人が「使ってよかった」「症状が和らいだ」と感じていました。ただし、一部の人には「気分がハイになる」などの副作用も見られました。
この結果から、医療用大麻は、がんのつらい副作用を少しでも軽くするサポート役として役立つかもしれないということがわかりました。ただし、大麻はすべての人にとって安全なものではなく、使い方には注意が必要です。また、この研究はまだ小規模なものであり、もっと多くの患者を対象にした詳しい調査が今後必要です。それでも、医療の現場で新たな選択肢として考えられる可能性があることが示されました。
ソース元:https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/27527530251318606