大麻合法化で若者の大麻使用率は変わらず、消費者が違法市場から合法市場へと効果的に移行したとカナダ政府が報告

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カナダが大麻販売を全国で合法化してから6年が経過しました。新たな政府報告書によると、成人および若者の大麻の毎日またはほぼ毎日の使用率は安定している一方で、大多数の消費者が合法的な方法で大麻を購入していることが分かりました。2024年の「カナダ大麻調査」では、調査対象者の72%が合法的な店舗やオンライン販売を利用していると回答し、違法市場の利用者はわずか3%にとどまりました。2019年には16%が違法市場を利用していたことを考えると、大幅な減少が見られます。また、若者の使用率は減少傾向にあり、合法化以前より初めて大麻を使用する年齢も上昇しています(現在の平均は20.7歳)。

大麻の使用に関する教育と認識も進んでいます。調査対象者の71%が、毎日またはほぼ毎日の使用が精神的健康問題のリスクを高めると認識しており、2018年以降、リスク認識は全体的に向上しています。一方で、使用者は非使用者に比べ、大麻が依存性を持つ可能性や精神的影響についての認識がやや低いことが分かりました。また、運転中の使用や飲酒との併用は減少しているものの、タバコとの併用は増加しています。さらに、医療目的での使用では、非オピオイド系鎮痛薬や睡眠薬の使用を減らす助けになるとの回答が多い一方、その割合は過去数年で減少しています。これらの調査結果は、合法化後の政策改善や健康教育プログラムの基盤として活用される予定です。

ソース元:https://www.marijuanamoment.net/canadas-marijuana-legalization-law-effectively-shifts-people-away-from-illicit-market-while-youth-use-remains-steady-government-report-shows/