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大麻に含まれる成分のうち、酩酊作用のないCBD(カンナビジオール)とCBDV(カンナビジバリン)に、強い「抗真菌作用(カビを殺す働き)」があることが、オーストラリアで行われた最新の研究でわかりました。これらの成分は、人体に害を及ぼす一部の真菌(カビ)を殺したり、カビが作るバイオフィルム(菌の集まり)を壊したりする効果を持っています。特にCBDVは、既にできあがったバイオフィルムにも強く作用し、菌の防御構造を弱めることができました。
研究では、カビの細胞を壊すメカニズムも詳しく調べられ、CBDなどがカビの細胞膜やエネルギーを作る働きを妨げることが確認されました。さらに、やけどを負った昆虫にCBDを使ってみたところ、カビによる感染を防ぎ、生存率が上がるという結果も出ています。これにより、CBDやCBDVが将来、天然由来の新しい抗カビ薬として使われる可能性が期待されています。
ソース元:https://journals.plos.org/plosntds/article?id=10.1371/journal.pntd.0013081