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ここ数年で様々な症状の治療へのCBDの使用が、世界で大幅に増加しています。具体的な例を挙げると、CBDは不眠症などの症状に対して潜在的な利点があることが様々な研究で明らかになりつつあります。今日は、CBDがどのように私たちの身体や睡眠に影響を与えるのか、本当に効果があるのかを考えてみたいと思います。
不眠症・睡眠障害とは
睡眠障害は、睡眠の質、タイミング、量に問題があり、日中の生活に様々な支障や機能障害を引き起こします。また、うつ病、不安神経症、認知障害などの症状やその他の精神的健康問題と共に発生することがよくあります。睡眠障害にはいつくかのタイプがあり、その中では不眠症が最も一般的ですが、他には閉塞性睡眠時無呼吸症、睡眠時随伴症、ナルコレプシー(居眠り病)、むずむず脚症候群などがあります。
不眠症には、眠りにつくのが困難になったり、夜中や早朝に目が覚めてその後眠りに戻れなかったりする症状があり、疲れが取れないために起きてからも疲労感を感じます。不眠症は身体のエネルギーレベルを低下させるだけでなく、健康、仕事、生活の質に悪影響を及ぼす可能性があります。
不眠症の主な症状
- 夜になっても眠りにつけない
- 夜中に目が覚める
- 早朝に目が覚める
- 眠ったはずなのに疲れが取れない
- イライラする
- 落ち込む
- 不安を感じる
- 物事に集中できない
- 注意を払うのが難しい
- 物事を忘れやすい
- 間違いや事故が多い
- 常に眠れるかどうかを心配している
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、スイス産オーガニックヘンプ抽出の高品質CBD製品はこちらから購入できます。
アメリカでは成人の約30%が短期不眠症、約10%が長期不眠症を患っているとの調査結果が出ています。日本では、厚生労働省の発表によると成人の約20%が慢性的な不眠に悩み、約15%が日中に過剰な眠気を感じていると報告されています。また不眠は加齢とともに増加し、60歳以上の日本人の約3人に1人が睡眠に関する問題で悩んでいます。
多くの人が一度は経験する「不眠」ですが、CBDオイルで不眠を解消・緩和できると言われ、様々な研究が行われています。CBDは、どのようにその効果をもたらすのでしょうか。
効果について話す前に、CBDとは何なのかを見てみましょう。
CBDとは
CBDとして知られるカンナビジオールは、大麻植物に由来する現在北米で幅広く人気のある化合物(カンナビノイド)の一種です。100種類以上あると言われるカンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール(THC)に次いで2番目に多く含まれており、大麻植物抽出液の最大40%を占めています。脳に影響を及ぼし高揚感や陶酔感などのいわゆる「ハイ」な状態にするTHCとは異なり、CBDにはそのような向精神作用がありません。CBDには、不安解消、痛み緩和、心臓と脳の健康改善など多くの利点があります。
様々なCBDオイルの利点に関しては、こちらの記事をご参照ください。
CBDの合法性
CBD(カンナビジオール)には、脳に影響を与え高揚感や陶酔感など「ハイ」な状態にする向精神作用が無いため、THC(テトラヒドロカンナビノール)のような日本で禁止されている薬物ではありません。欧米では0.2~0.3%までのTHC含有量は産業ヘンプと見なされ、アメリカでは2018年に産業ヘンプの合法化が認められました。他にも、医師によるCBD処方薬は、食品医薬品局(FDA)などの政府機関で認可されています。日本では完全に検知不可能なゼロTHC製品のみが厚生労働省の審査・認可を受け、日本に輸入されています。
CBDと睡眠の関係
現在までの研究で報告されているCBDと睡眠の関係について考える前に、睡眠不足の原因を知る必要があります。アメリカを代表する医療機関Mayo Clinicによると私たちが不眠症になる原因には次のようなものがあります。
- 不安、心的外傷後ストレス障害、うつ病などの精神障害
- 睡眠と覚醒のサイクルを妨げる可能性のある薬
- 慢性的な痛みやむずむず脚症候群
- カフェイン(特に一日の終わりに摂取した場合)
- 騒音や寝心地の悪いベッドなどの環境要因
不眠症が外的要因や状況によって引きよこされる場合は、CBDの効果を期待できる可能性があると研究では示唆しています。CBDに関する研究はまだ始まったばかりですが、CBDが不安の治療に効果があることは既に報告されています。
2019年に発表された研究では、CBDが睡眠を改善したり不安を軽減したりできるかどうかを調べました。72人の被験者のうち、47人が不安症、25人が不眠症を患っていました。被験者全員が毎日25mgのCBDをカプセル錠で摂取したところ、最初の1か月で79.2%が不安の軽減、66.7%が不眠の改善を報告しました。
また、CBDは、睡眠を妨げるような痛みを緩和することができます。2018年に行われたレビューは、CBDが痛みを緩和するという主張を裏付けるかなりの量の証拠があると発表しました。その結果、慢性的な痛みを軽減することで、CBDは睡眠を改善できると示唆しています。
もっと規模の小さいケーススタディでは、心的外傷後ストレス障害と不眠症を患う10歳の少女に25㎎のCBDサプリメントを就寝前に投与し、日中は不安症の緩和に追加で6~12㎎のCBDを舌下スプレーで投与したところ、睡眠の質と量が5ヶ月間かけて徐々に改善したという結果が出ました。
他の研究でも、CBDが睡眠サイクルに影響を及ぼすことが報告されています。例えば、2014年に行われた調査では、パーキンソン病患者がCBDを摂取したところ、睡眠中に夢で体験しているものと同じ行動をしまうというレム睡眠行動障害(RBD)の症状を改善したことが分かりました。RBDは、睡眠不足と悪夢に関連していると言われています。
さらに、2017年に行われたレビューは、CBDがRBDの治療に役立つ可能性と、日中に感じる過度の眠気を軽減する可能性があることも指摘しています。
それと同様に、不眠が原因で頭がぼうっとしたり足元がふらついたりする症状にもCBDの効果がある可能性があります。2014年のレビューは、人間と動物の両方の研究結果から、そのメカニズムや理由はまだ不明ですが、CBDは日中の覚醒を促進する可能性があるため、不眠によるこれらの症状を改善する可能性があると述べています。
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CBDはどのように睡眠を改善するのか
複数の研究者がCBDは睡眠を改善すると報告していても、前述にあるようにCBDに関する研究はまだ初期の段階で、その正確なメカニズムは解明されておらず、これからも多くの研究が必要です。しかし、現在までに行われている様々な研究で、CBDは不眠症の根本的な原因に作用することで睡眠を改善すると示唆されています。
また、比較的最近発見された私たちの体内にある内因性カンナビノイド系(エンドカンナビノイド系)が関係していると示唆する研究者もいます。複数の研究では、エンドカンナビノイド系が、気分、食欲、睡眠を含む特定の身体機能を維持し、体内時計を調節する役割を果たしていることが分かりました。エンドカンナビノイド系内には、脳と中枢神経系にカンナビノイド受容体のネットワークがあり、これらの2つの主要受容体はCB1とCB2に識別されています。カンナビノイドはこれらの受容体に付着し、様々な作用を引き起こします。このカンナビノイドと睡眠の関係に関しては、一部の研究で、カンナビノイドの1つであるCBDが受容体と相互作用し、睡眠と覚醒のサイクルに影響を与える可能性があることを示唆しています。
これからより多くの研究が行われれば、どうして、またどのようにCBDが睡眠を改善するのかがより明らかになるでしょう。

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睡眠のためのCBD服用方法
CBDの摂取方法は次のように複数あります。
- ベイプ(電子タバコ)吸引
- オイルやティンクチャ―
- 錠剤やカプセル
- グミやキャンディのような食品
上記の中ではベイプが体内システムに一番速くCBD成分を取り込む方法ですが、ベイプを使用したCBDの研究自体がほぼ行われておらず、一般的に見てもベイプは呼吸器系疾患を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。
CBDの摂取量と摂取時間は、体重、体質、患っている睡眠障害の症状など多くの要因によって異なります。一部の人に効いたからと言って、その方法があなたに効くとは限りません。しかし、CBDと睡眠に関するほとんどの臨床試験では、被験者に1日25㎎~1500㎎のCBDを与えていますので、これを参考にして少量から始めて、自分の症状に対して効き目が現れるまで徐々に摂取量を増やしていくのが最善です。
また、CBDを使った不安や睡眠に関する研究の多くで、大半の被験者はCBDを服用してから違いに気付くまで時間がかかると指摘されています。例えば上記の2019年の研究では、被験者が効果に気付くまでに1か月ほどかかったことが示されています。このことから、CBDを使い始めても、直ぐに効果が現れないかもしれないということを念頭に置いて、辛抱強く続けることが大切です。

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CBDの安全性や副作用
2017年のレビューでは、複数の研究でCBDは比較的安全な治療法であると結論付けています。CBDの副作用は稀ですが、下記のような軽い症状が発生する可能性があります。
- 倦怠感
- 下痢
- 食欲の変化
- 体重の変化
CBD単体の使用で副作用が起こることはほとんどありませんが、他の薬と総合作用することが分かっています。常用薬や頻用薬のある人は、CBDを使用する前に医師や薬剤師などの専門家に必ず相談してください。
CBD製品が世界で普及してきているとはいえ、アメリカ食品医薬品局(FDA)のようは公的機関で承認されている薬は少なく、サプリなどの製品でも規制や基準が設けられていないため、ブランドやメーカーによって品質の差が大きく、またラベル表示通りの成分が含まれているとも限りません。値段だけで品質を見極めることができないので、購入する前に十分なリサーチを行い、評判の良い、信頼できるメーカーやブランドの製品を選びましょう。CBD製品の選び方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
アメリカの国立睡眠財団によると、私たちは成人で一日7~9時間、乳幼児~10代では9時間以上、65歳以上では7~8時間の睡眠が推奨されています。しかし、忘れてはいけないのは、良い睡眠とは眠る時間だけでなく、眠りの質も大切だという事です。9時間寝たと言っても、浅い眠りで頻繁に目が覚めたり、頻尿で何度もトイレに起きるなどしていては、十分な睡眠が取れているとは言えません。
まだこれから多くの研究が必要ですが、CBDは不安やストレス軽減だけでなく、不眠症にも効果が期待できそうです。CBDと共に、睡眠・起床時間を決める、適度な運動やヨガを取り入れるなど、生活のスタイルを健康的なものにすれば、より高質な睡眠が取れるようになるでしょう。不眠で悩んでいる人は、是非CBDオイルを試してみませんか。
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参考元:American Psychiatric Association、American Sleep Association、Mayo Clinic、healthline
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