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この記事は、CBD部の「CBDアドベントカレンダー 2025」の一環として記事を制作しています。
女性が生理前になると、妙にイライラしたり、いつもなら気にならないような些細なことに腹が立ったり、理由もないのに無性に泣きたくなったりしたことはありませんか?これらは、私たち女性の多くが経験している月経前症候群(PMS)の症状のひとつだと考えられます。たとえ生理前の数日間だとしても、このような気分の変動や不安は数日後にやってくる生理に対して余計に気分を重くするものです。これが毎月あるのかと思うと本当に嫌になってしまいますよね。今日は、カンナビジオール(CBD)が生理前の情緒不安定に効果があるのかどうかを調べてみたいと思います。
CBDにはストレス緩和、不安の軽減、不眠の改善、抗酸化・抗炎症作用、アンチエイジングまで様々な効果が期待されています。EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発した、オーガニックヘンプから抽出したプレミアムCBD製品はこちらから購入できます。
月経前症候群(PMS)とは
排卵から生理開始までの間に起こる気分、感情、身体的健康、行動の変化を意味し、生理1週間前ぐらいから生理開始後数日まで続き、日常の生活に悪影響を与える可能性があります。世界中の出産できる年齢の女性の約48%がPMSを経験しています。PMSの症状は気持ちの問題だと言う人もいますが、PMSは現実に存在する精神的および身体的な症状であり、代表的なものには次のような症状があります。
精神的な症状:不安、落ち着かなさ、イライラ感、異常な怒り、食欲の変化(特に甘いものが欲しくなる)、倦怠感、不眠、異常な眠気、悲しみ、落ち込み、涙が出たり突然どうしようもなく泣き出す、急激な気分の変化、感情を抑えることができない、性欲の減少、注意散漫、情報を整理したり記憶することが難しい、さまざまなアクティビティに対して興味がなくなる、拒絶されることに対して酷く敏感になる、ひきこもり、憂うつ
身体的な症状:膨満感、下腹部の痛み、乳房の痛みや張り、ニキビ、便秘、下痢、頭痛、背中と筋肉の痛み、光や音に対する超敏感な反応、動作が異常に鈍くなる
PMSの原因
正確なPMSの原因はまだ解明されていませんが、恐らく月経周期の後半に起こるホルモンの変動に関連していると考えられます。排卵は月経周期のほぼ真ん中で起こり、この期間中、体は卵子を放出し、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが低くなります。これらのホルモンの変化は、身体的および感情的な症状の両方を引き起こします。エストロゲンの低下はノルエピネフリンを促進し、睡眠障害や異常な食欲、悲しみやイライラを引き起こす可能性のあるセロトニン、ドーパミン、アセチルコリンのレベルを低下させます。
上記のような周期的なホルモンの変化や脳内化学物質レベルの変化だけでなく、産後のうつ病を含むうつ病や不安症、双極性障害などの精神的疾患を抱えている人は、PMSや月経前不快気分障害(PMDD)を経験する可能性が高くなります。PMSが重篤になるとPMDDになります。
また、喫煙、定期的な暴飲暴食や過剰飲酒、運動不足、睡眠の質が悪いなどのライフスタイルもPMSのリスクを高めます。

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CBDとは
カンナビジオール(CBD)は、現在北米で広く人気のある化合物(カンナビノイド)で、大麻植物に由来しています。カンナビジオールは、判明している120種類以上のカンナビノイドの中で、テトラヒドロカンナビノール(THC)に次いで2番目に多く含まれており、大麻植物抽出液の最大40%を占めています。THCは脳に影響を与え、高揚感や陶酔感などの「ハイ」な状態を引き起こしますが、CBDにはそのような向精神作用はありません。CBDには、不安解消、痛み緩和、心臓と脳の健康改善など多くの利点があります。
さまざまなCBDオイルの利点については、こちらの記事をご参照ください。
CBDの合法性
CBDは、脳に影響を与える高揚感や陶酔感などの「ハイ」な状態を引き起こす向精神作用がないため、THCのような日本で禁止されている薬物ではありません。欧米では、0.2~0.3%のTHC含有量までは産業用のヘンプと見なされ、アメリカでは2018年に産業用ヘンプの合法化が認められました。また、医師によるCBD処方薬としては、てんかんに効果のあるEpidiolexが食品医薬品局(FDA)により認可されています。さらに、合成CBDとTHCの処方薬であるnabiloneやdronabinolもFDAにより認証されており、合成CBDとTHCの混合薬であるSativexは、アメリカでは現在治験中ですが、カナダやヨーロッパでは認可されています。日本では、厚生労働省の審査・認可を受けたゼロTHC製品のみが検知不可能であり、輸入が許可されています。
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CBDとエンドカンナビノイドシステム(ECS)
私たちの体はカンナビノイドを生成し、カンナビノイドは体内にあるエンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる機能に作用します。大麻草から抽出されるカンナビノイドもこのECSに作用しますが、CBDはテトラヒドロカンナビノール(THC)のように直接ECSと結合するのではなく、ECSの周辺機能に作用し、ECSをサポートします。ECSは、私たちが持つ最も重要な神経調節システムの一つで、体内のさまざまな機能を調整して正常な状態を維持する役割を果たしています。ECSは以下のような調節を行っています。
- 免疫系
- 炎症
- 痛みや鎮痛
- ストレス反応
- 感情や気分
- 認知機能
- 記憶と物忘れ
- 睡眠
- 消化器官(食事の取り込みや満腹感、胃の保護、吐き気や嘔吐、胃液の分泌、内臓の感覚、消化器官の運動、イオンの輸送、腸の炎症、腸内細菌の増殖の制御など)
- エネルギーのバランスと脂質およびグルコースの代謝の調節
- 胎児(胚)の発育
- 細胞のライフサイクル
- がん細胞の制御
- 細胞の保護
- 神経伝達物質
- 神経保護
- 神経可塑性(脳が新しい経験や状況に適応する能力)
- その他多数の機能
CBDでPMSの精神的症状を改善できる?
PMSは、月経がある間に経験する症状ですが、完治するような病気ではないため、PMSの治療には症状の軽減と管理が含まれます。また、症状の軽減や管理に効果がある方法は個々によって異なります。医師は、排卵を抑えるピルや定期的な運動、市販の鎮痛剤を使用することを推奨しています。
CBDは、体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)をサポートし、バランスを保つことで抗うつ作用や抗炎症作用を発揮し、PMSの精神的症状である気分のむら、不安、過敏症、憂うつ感を和らげます。また、睡眠の質の改善にも役立つだけでなく、CBDの鎮痛作用が生理痛や頭痛などのPMSの痛みにも効果があります。
CBDの使い方
現在、市場にはCBDオイル、ベイプ、バーム、グミなどさまざまな製品があります。CBDの効果を一番速く感じることができるのは、CBD抽出物の微小粒子を肺の奥深くへ吸入するベイプですが、最新の研究結果によると、CBDベイプはニコチンベイプよりも肺に与える損傷が大きいとされています。カナダや米国政府でもベイプの使用に関しては注意喚起が出ており、お勧めできません。次に効果が速いのは舌下摂取できるCBDオイルです。CBDオイルを舌下に垂らすと、約30秒ほどで体に吸収され、15分~30分ほどでCBDの効果を感じ始めることができます。その効果は約45分間ほど続きます。カプセルやグミ、また飲み物にCBDオイルを入れて消化器官を通して吸収する場合は、効果を感じ始めるまでに30分~2時間ほどかかり、その効果は最大で約10時間続きます。CBDオイルの摂取方法は状況によって舌下摂取または消化器官摂取を選ぶと良いでしょう。CBD成分は体内に蓄積されるため、すでに定期的にCBD製品を使用している方は、いつもの量から始めて、効果が感じられない場合は摂取量を少しずつ増やしていきます。初めての方は必ず使用上の注意を読み、メーカーが指定する用法を守り、低用量から始めて効果が現れるまで徐々に増やしていきましょう。
バームは皮膚に塗布する外用剤です。CBDは皮膚の表面から血管に浸透することが非常に難しく、ベイプやオイル、グミのように体内に吸収され、血管を通って肝臓で処理されることはできません。バームは筋肉痛などの局所的な痛みに対して効果が期待できますが、PMSの症状を改善することは難しいでしょう。

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CBDの副作用
世界保健機関(WHO)は、CBDは毒性が比較的低く安全だと述べていますが、比較的安全であっても以下のような副作用が報告されています。
- 口渇
- 下痢
- 食欲の変化
- 眠気
- 倦怠感
特にCBDは他の薬剤と相互作用することが知られているため、常用薬や頻用薬を服用している方は、医師や専門家に相談する必要があります。また、妊娠中の女性が摂取すると、THC、CBG、CBDなどのカンナビノイドが胎盤を通り、胎児の血液に入り、胎児の脳を含む身体の発達に悪影響を与え、死産、早産、低体重を引き起こす可能性があることが最新の研究で明らかになっています。また、母乳から乳幼児の体内に入るため、授乳中の女性はCBDを含むカンナビノイド製品の使用を避けるべきです。ある研究ではTHCが原因だと示唆されていますが、これを証明するためにはさらなる研究が必要です。したがって、妊娠中や妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性はCBD製品の摂取を控えることが望ましいです。
以下のような場合は専門医に相談しましょう。
- ライフスタイルの改善やCBDなどのサプリメントや薬を使用しても症状が改善しない場合
- 日常生活に支障をきたす場合
まとめ
世界中の多くの女性が生理前に不安や気分のむら、憂うつ、イライラなどの精神的な症状を経験しています。人によっては、日常生活に支障をきたすほど気分の変動が激しくなり、特に月経の2週間前ぐらいからイライラしたり、些細なことに怒りを感じたり、意味もなく突然泣き出したりして、精神が不安定になり、日常活動ができなくなるほどひどい場合は、月経前不快気分障害(PMDD)や月経前増悪(PME)の兆候である可能性があります。
CBDは、体内のエンドカンナビノイドシステムをサポートするために抗うつ作用や抗炎症作用で知られています。CBDの抗うつ作用は、PMSの気分の変動を改善する可能性があります。また、PMSの症状を悪化させる原因の一つであるストレスや不眠を解消する作用があるだけでなく、CBDの持つ鎮痛作用がPMSの頭痛や生理痛を和らげる可能性があります。健康的な食事、定期的な運動、禁煙などのライフスタイル改善と共に、CBDオイルを使用することで、生理前後でも比較的楽に過ごせるかもしれません。
参考元:CBD Elxyr、healthline、Medical News Today
世界中で話題のCBDには脳と身体の両方の炎症を鎮める、あるいは予防する働きがあるだけでなく、鎮痛効果でも知られています。生理前や生理の痛み、片頭痛などPMSの症状にも効果のあることが研究で明らかにされています。 EU初のCBD上場企業「ヘンプリーバランス(Hemply Balance)」が開発したブロードスペクトラムCBDオイルはこちらから購入できます。